第34回研究会(2014年9月17日)活用がひろがる行動センシング、ライフログ

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2014年9月17日 第34回研究会

日時 2014年 9月17日(火) 13:20~17:50
(意見交換会 18:00~19:30)
場所 日立マクセル本社ビル 2Fホール
(東京都千代田区飯田橋2-18-2)

プログラム

開会挨拶 (13:20~13:30)

『行動計測とサービス工学』(講演 13:30~14:30)

ウェアラブルデバイスやスマートフォンを用いた行動計測技術の一つとして、 PDR(歩行者慣性航法)やPDRと動作認識を組み合わせたPDRplusの開発を 進めている。

本講演では、それらを概説すると共に、PDRと様々なサブメートル測位手法を組み合わせた広域屋内外測位についても触れる。さらに、それら行動計測 技術を用いた実サービス現場でのQC活動の事例についても紹介する。

講演者

講師

蔵田 武志
産業技術総合研究所
行動観測・提示技術研究チーム長

プロフィール

1996年筑波大学大学院工学研究科修士課程修了。同年電子技術総合研究所入所。2001年から組織改編により(独)産業技術総合研究所に所属し、現在は、産総研サービス工学研究センター行動観測・提示技術研究チーム長 (筑波大学大学院教授[連携大学院]を兼務)。2003年4月からの2年間、JSPS 海外特別研究員(ワシントン大HITLAB)を兼務。現在は、拡張サービス・ プロセス・リエンジニアリング(ASPR)の研究を推進。ISO IEC/JCT 1/SC 24委員、並びにSC 24/WG 9(拡張現実世界の概念と参照モデル)国内小委員会主査。TrakMark WG委員。PDRベンチマーク標準化準備委員会委員長。博士(工学)

『行動センシングとみまもり工学』(講演 14:40~15:40)

超高齢化が進む中、健康感の向上に結びつくパーソナライズドヘルスケアの方法論が求められています。キュアからケアへと、意識の持ちようも変わりつつあります。パーベイシブセンシング,IoT,ビヘイビアターゲティングといったキーワードと関連し、なかでも生活に密着する「部屋」における行動センシングにつ いて行ってきた取り組みをお話します。部屋に多種多数設置したセンサ群の データに基づく行動認識、人感焦電センサデータによる独居高齢者の看護りの話などを通し、生活センシングデータの扱いについて考察します。

講演者

講師

森 武俊
東京大学大学院医学系研究科
ライフサポート技術開発学(モルテン)寄附講座
リーダー・特任准教授

プロフィール

1995年 東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻 博士課程修了.博士(工学)
1995年 東京大学先端科学技術研究センター 助手
1998年 東京大学先端科学技術研究センター 講師
2001年 マサチューセッツ工科大学 客員研究員
2002年 東京大学大学院情報学環 助教授
2007年 東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授
2010年 東京大学大学院医学系研究科 特任准教授(現職)

看護理工学会理事。専門は行動計測、ロボティクス、看護工学

『スポーツ選手育成におけるウェアラブルセンサの活用』(講演 15:50~16:40)

近年、プロスポーツの分野では、試合中のビデオ映像解析などによって、プレー内容のデータ化と分析が進んでいる。一方で、一部のスタジアムなど限られた環境や場面を除いてはデータ収集が困難であり、アマチュアや一般 のアスリートには普及していない。本研究においては、日常生活で簡便に利用可能なリストバンド型加速度センサを用いて、サッカーのユース選手に運動・生活状況を24時間連続して記録してもらい、トレーニング内容やコンディションの評価を試みた事例を紹介する。

講演者

講師

田中 毅
株式会社日立製作所
中央研究所 社会情報システム研究部 研究員

プロフィール

2005年日立製作所入社、中央研究所所属。センサネットワークやウェアラブルセンサの開発に従事。現在、センサデータに基づくライフログの解析やヘルスケア応用の研究開発に従事。

『ビッグデータ利活用によるヘルスケアの進化』(講演 16:50~17:40)

ビッグデータの利活用により、ヘルスケアが進化してきつつある。従来は、 ヘルスケア トータルケアサイクル(予防・健診→診断→治療→予後)を一望することは非常に困難であり、かつ、データもサイロ化されていた。最新のヘルスケアIT技術を活用することにより、セキュアでプライバシーに配慮したトータルケアサイクルを見渡すことが可能になりつつある。

本講演では、海外の事例も含めて紹介すると共にヘルスケアデータ利活用を進めるにあたってのチャレンジについて言及する。

講演者

講師

宇賀神 敦
株式会社日立製作所
情報・通信システム社 スマート情報システム統括本部
ヘルスケア本部 本部長
兼 ヘルスケア社 ヘルスケア事業本部 副本部長
兼 ヘルスケアIT本部 本部長

プロフィール

1983年 東京工業大学工学部機械工学科終了
1983年 株式会社日立製作所入社
2007年 エンタープライズサーバ事業部統合プラットフォーム販売本部 本部長
2009年 Hitachi Data Systems Corporation Vice President (米国シリコンバレー在住)サーバビジネスグローバル展開を担当
2012年 情報・通信システム社 スマート情報システム統括本部 担当本部長 (ヘルスケア事業担当)
2014年より現職。日本及び海外のヘルスケアIT事業を担当。

閉会挨拶 (17: 40~17:50)



意見交換会 (18:00~19:30)