第38回研究会(2016年9月29日)VR(バーチャル・リアリティ)の今~基礎技術から応用まで~

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2016年9月29日 第38回研究会

日時 2016年 9月29日(木) 13:20~17:40
(意見交換会 17:50~19:20)
場所 TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原
(東京都千代田区外神田1-7-5 フロントプレイス秋葉原2F)
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プログラム

開会挨拶 (13:20~13:30)


『VR2.0 のなしうること』(講演 13:30~14:30)

昨今、VR技術が再び注目を集めている。VRという言葉がはじめて使われたのが1989年のことであるから、2周目のブームということになる。前回とでは技術的な環境が全く異なっており、その意味で現在のVRはVR2.0とでも呼ぶべきであろう。

本講演では、我々の現実認識のループを変化させるというVR技術の本質について解説したうえで、この新しいVR2.0はどう進化していくのか、どう産業や社会に影響を与えていくのかについて考えていきたいと思う。

講演者

講師

廣瀬 通孝
東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授

プロフィール

昭和29年5月7日生まれ、神奈川県鎌倉市出身。

昭和57年3月、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。
同年東京大学工学部講師、昭和58年東京大学工学部助教授、平成11年東京大学大学院工学系研究科教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、平成18年東京大学大学院情報理工学系研究科教授、現在に至る。

専門はシステム工学、ヒューマン・インタフェース、バーチャル・リアリティ。

主な著書に「バーチャル・リアリティ」(産業図書)。

総務省情報化月間推進会議議長表彰、東京テクノフォーラムゴールドメダル賞、大川出版賞、など受賞。

日本バーチャルリアリティ学会会長、日本機械学会フェロー、産業技術総合研究所研究コーディネータ、情報通信研究機構プログラムコーディネータ等を歴任。

(休憩 10分間)


『Virtual Reality を支える NVIDIA の技術とその応用』(講演 14:40~15:40)

まずはNVIDIAの簡単な企業活動とそのユニークなポイントの紹介の後、20年にわたり進化し続けてきたGPUのテクノロジーを説明します。

Virtual Realityの開発を行う際の問題と、それを解消するNVIDIAのアプローチの説明をします。また、今後の技術展開の可能性などを紹介します。

講演者

講師

橋本 和幸
NVIDIA Japan
シニアディレクター・エンタテインメントテクノロジー

プロフィール

86年 中央大学理工学部卒業
86年 日本シンボリックス株式会社 AI、3DCGの技術担当
95年 株式会社スクウェア 入社 CG技術統括
00年 株式会社スクウェア 執行役員 研究開発担当,
   スクウェアUSA 上級副社長 CTO 就任
02年 米国Electronic Arts社 Vice President Technology, New Platform 就任
06年 米国Avatar Reality社 設立 President就任
12年 NVIDIA Japanシニアディレクター・エンタテインメントテクノロジー就任

ゲーム 「ファイナルファンタジー 7」 3DCG スーパーバイザー

映画 「ファイナルファンタジー The Spirits Within」 R&D スーパーバイザー

PC向けバーチャルワールド BlueMars 設計及び開発統括

(休憩 10分間)


『Unityで拓くVRの未来』(講演 15:50~16:50)

急速に広がりを見せるVRですが、昨今ではエンターテイメントやゲームに留まらず、教育・建築・住宅・IoT・医療・自動車・製造と様々な分野で利用されています。

今回はそういった事例を中心に、今後どんな分野でVRが伸びていくのかお話ししたいと思います。

講演者

講師

伊藤 周
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社
エバンジェリスト

プロフィール

株式会社セガでアーケードゲームやモバイルゲームを開発。その後Unity Technologies Japan 合同会社に転職し、Unityエバンジェリストとして今に至る。

実写インタラクティブVRコンテンツ「Hiyoshi Jump」(iOSアプリ名:VR Jump Tour)や、ドローン操縦シミュレーター「Drone VR」等を開発。現在は空中を飛んで進んでいくVRゲーム「Spider Racer」開発中。

『AR やウエラブルを活用した施設保守ナビゲーション~AR技術/HMD応用によるDoctor Cloud巡回・点検について~』(講演 16:50~17:20)

日立が長年持つ監視・保守・メンテナンスのOperation Technology(OT)と、クラウド環境などInformation Technology(IT)を融合させた「Doctor Cloud」により、国内外設備をM2Mで繋ぎ収集した稼働情報と施設の巡回点検情報をクラウド上で連動し、設備の監視・診断や保守・メンテナンスのサービスを提供している。

今回、実現した複雑な作業をスキルフリー化し作業品質が確保できることを目的とした「AR応用巡回点検」と、高輝度ヘッドマウントディスプレイを採用した「ハンズフリー作業支援」技術を中心にご紹介します。

講演者

講師

竹本 光宏
株式会社日立製作所 産業・水業務統括本部 企画本部
サービス事業推進室 担当部長
兼 株式会社日立産業制御ソリューションズ
企画統括本部サービス事業推進センタ センタ長

プロフィール

1979年日立エンジニアリング株式会社(現、株式会社日立産業制御ソリューションズ)入社。国内並びにシンガポール/マレーシア/中国/フィリピンなど海外電子デバイスの制御システム、製造管理システムの開発を担当。

2013年より株式会社日立製作所インフラシステム社 経営企画本部 サービス事業推進室に所属しサービス事業拡大に向けたクラウド型サービスシステム開発に従事、現在に至る。

閉会挨拶 (17:30~17:40)

意見交換会 (17:50~19:20)